今年も残すところ、2週間を切りました
流動性の低下を懸念し、市場ではポジション整理が進んでいます
その中で今週は、欧州通貨の下落(特にポンド)が目立つ展開となりました
株価は堅調に推移し、対するGOLDも堅調と、緩和マネーの存在が増す展開となっています
週間レビュー
16日
- ポンド下落( 英国とEUの関係が突然断絶?)
- 米中第一段階合意、イギリス総選挙消化のリスクオンの流れを引き継ぎ、NYダウHH更新
- ドイツ12月製造業PMI(43.4 exp44.6)
ユーロ圏・12月製造業PMI(45.9 exp47.3)
17日
- 米11月住宅着工件数(136.5万、exp134.5万件)
米11月建設許可件数(148.2万件、exp141.8万件) - 格付け会社フィッチ 第1段階合意を踏まえ、中国の2020年成長率見通しを6%近辺とし、従来の5.7%から修正
18日
- オーストラリア雇用統計( 3万9900人 exp1万5000人)
- トランプ
「FRBが量的緩和と利下げをすれば非常にすばらしい」「ドルは他の通貨に対して非常に強く、インフレはほとんどない」
19日
- 米フィラデルフィア製造業景況感(0.3 exp8.0)
- イギリス中銀、日銀→金利据え置き
- スウェーデン中銀→政策金利引き上げマイナス金利終了へ
(5年間続いたマイナス金利終了→EU圏への影響は?)
20日
- 米中電話協議を市場は好感し株高の展開に
- 米下院がトランプに対する弾劾条項を可決 (ブラックスワン?)
COTレポート
今回のCOTレポートでは以下が注目されます
- FOMC、ECB消化
- 米中第1段階合意
- イギリス総選挙結果
- 英国とEUの関係が突然断絶?
17日以降は次回に持ち越しとなります
クリスマス休暇へ突入し、流動性が低下するので、投機筋のLC狩りなどに警戒です(^^)v


為替
今週は、EU離脱延期を考慮しないジョンソン氏と、EU側との対立懸念が増加し、ポンド(欧州通貨)の下落が目立ちました
COTレポートを見ると、全体的に取組高の減少が目立ちます
今週の値動きを見ても分かる通り、米中第一段階合意と英総選挙の消化は、トレンドを発生させることなく、ポジション消化に押された形となりました
年末へ向け、方向感の出にくい展開となりそうです(^^)v






コモディティ
GOLDと原油が面白い展開になってきています
COTレポートを見ると、GOLDは1492~1465のレンジで、
18,555枚の新規ロング、-3,259枚のショート買い戻しという内容になっています(CTA)
個人的には、米中合意、英総選挙消化、株高、国債売りの流れから、GOLDは売りに傾いてるだろうと思っていたので意外な結果となりました
さらにCOMEX内部の取組高は増加傾向にあります(資金の流入)
また、GOLDの現物引き出し量も急増してるみたいです
これは、長期保有を目的とした動きで、GOLDの需要増加を意味します
ここ2週間の、GOLDの底堅さや(他市場の影響を受けない)
テクニカルを考慮して考えると、売り場探しはあきらめて、買い場を探した方がいいのかな?と考えています(とにかく下がらないw)
その際、出来高ベースや、内部の動きを踏まえると、1470辺りの水準が意識されそうです(^^)v
原油は、61~58のレンジで、
34,453枚の新規買い、-9,340枚の売の買い戻しとなっています(CTA)
前回のレポート内容と同様に、強気のポジションが構築されています
しかし、取組高をみると、ここ2週間ほど減少傾向にあり、価格と逆行しています
これは、買い手の利確と、売り手の損切が入っていることを意味しており、61$より上は、ポジション解消が入りやすくなっています
価格推移の7割近くが、機関投資家の心理状況に左右されていると言われている原油は、年末へ向けたポジション整理により、短期でここからさらに高値を追っていくことは難しいのではないかと思っています
季節性を考慮しても、年末から年始にかけて若干の下落基調にあります
それでも、
- CTAの強気ポジション形成
- 限月間スプレッドの拡大
- 地政学リスクの高まり
- 株高によるリスクオン
- 金融緩和
以上を考慮すると、下値は限定的か?という感じで、レンジ上限だから売りという考えは危険そうです(^^)v







来週も楽しんでいきましょう(^^)v
END