振り返り
注目されたトランプ氏のNY講演では(12日)
「合意に至らなければ、対中関税を大きく引き上げる 」との発言がありましたが値動きは限定的でした
週後半にかけ円買いが進む中、
クドロー氏の米中貿易戦争に関するポジティブ発言が出ると、円売りの流れにシフトしていきました
そして、米金利低下やユーロドル1.100の節目も機能して
ユーロが強気気味に推移しました
米株価指数(SP500)は週前半のリスクオフの流れを受けずに堅調に推移し
レンジを抜け史上最高値を更新していきました

ファンダメンタルズ
来週の重要経済指標( Investing.com )

来週は、米国の建築許可件数や中古住宅販売戸数の指標が発表されます
建設市場の指標は経済の先行き指数として見られているので注意が必要です
悪化が続くユーロ圏の製造業の動向にも注意が必要です
COTreport

今週のCOTレポートは、以下を含んだ内容です
20日以降は次週へ持ち越しとなります
金利動向
今週は、週前半にかけ安全資産である国債に買い戻しが入りました
しかし、 クドロー米大統領国家経済会議(NEC)委員長 の 「われわれは取りまとめに近づいている」 という発言から流れが変わり、金利は上昇へと向かいました
パウエル氏は現在の金利水準が適切と判断しており市場の見方と一致しています
流れとしてはレンジを想定しています



USD/JPY
全体を通してみると
109.50-108.60のレンジで円売りに傾いていますが、機関投資家は新規で円を買いに来ています(ドル円ショート)
- 現在はレンジを下に抜けている
- 日米2年国債利回り差は下落圧力として機能しやすい
- テクニカルで見るとウェッジを形成している
(値圏での買い手不足が推測される)
などを考慮すると、上値が重いように感じられ、
ここからすぐに トレンドが発生する事はイメージしにくく、レンジ推移となりそうです
個人的には、デイレベルでのショートを狙っていこうと思います

EUR/USD
ユーロは
・1.100のサイコロジカルライン
・ECB 政策委2人が追加緩和の休止を示唆
などの影響から週後半に買い戻しが入りました
ネットポジションを見ると
1.109-1.1000のレンジで機関投資家の新規ポジションが目立ちます(ネット-7,700枚)
これまでのポジション動向を踏まえると
・1.110より上では含み損を抱えたロングのやれやれ売り圧力
・1.100では売り手の利確
という構図が考えられ、
テクニカルで見てもレンジを形成しそうです
金利差では短期的に上昇圧力として機能することが予測されるため
1.100を背にロングを拾ってみても良いかもしれません

原油
ポジション動向では57.85-55.75のレンジでポジション解消が目立ちました
中でもマネーマネージャーのショート解消の動きが目立ちます
内部では新規ポジションが積まれていないので明確な方向感が出にくい展開が続きそうです
リスクオンによるマネー流 vs 在庫増し(需要低下)という感じのイメージです
EIA原油在庫
EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 +221.9万(4億4900万)
ガソリン +186.1万(2億1909万)
留出油 -247.7万(1億1666万)



GOLD
金利上昇と株高というダブルパンチに耐え切れず下落したGOLDですが
全体の ポジション動向では1494-1445のレンジでネットマイナスとなっています
内部ではCTAの買い解消が目立ち大きくLCが入ったことが分かります
ただ小口のポジションは新規ロングも見られるため、相場観でいうと(小口の逆を突く) まだ上値の重い展開となりそうです
引き続き1480でショートを入れてみようと思っています
投機筋がどの水準で買いに買いに来るかに注目です👀

まとめ
来週も米中貿易戦争の動向次第ですが、
- ドル円の高値圏でのショート
- ユーロドルの1.100ライン
- GOLD1480のショート
- 株価ロング(大きい調整に警戒)
という感じで見ていこうと思います
株価指数はこんな感じ↓
END