振り返り
今週は、全体を通してリスクオンに傾いた週でした
7日に中国側が米中の段階的な関税撤廃の合意を表明したことを受け、株式市場に買いが入りました
8日にはトランプ氏から「対中関税撤廃に合意していない」との発言があり、一時的に調整が入りましたが、調整は限定的となりました
為替市場ではUSD買いEUR売りが目立つ1週間でした

ファンダメンタルズ
来週の重要経済指標( Investing.com )

- 米中貿易戦争が市場を動かす
- 11/15日はファンドの45日ルールが意識されるため流れの変化に注意が必要
- 米国の物価動向に注目
- FRBパウエル議長発言あり
COT report

今回のCOTレポートは、
FOMCや重要経済指標を消化した後のポジションが含まれているため、特に注目が集まります
11/9日発行のレポートで注目される事は以下となります
7日以降は、次回に持ち越しとなります
- 米中段階的関税撤回の合意を受けてのリスクオン
- 英中銀の景気見通し下方修正
金利動向
市場がリスクオンへ向かう中、
安全資産である国債が売られ、金利は上昇しました
投機筋の動向では
アセットマネージャ・CTA、バラバラの動きとなっています
ただ、
・短期国債(30DAY)の大きいポジション解消
・アセットマネージャの新規ポジション増加(10年債は買い解消が目立つ)
↑辺りの動きは興味深いです
来週14日1:00~パウエル議長の発言に注目が集まるので警戒しましょう



※AS=アセットマネージャー
USD/JPY

今週のドル円は米中貿易戦争の緩和の影響を受け上昇しました
投機筋のポジション動向では 、
CTAによる円売りが目立ちます (108.00~109.00のレンジの中で+11,226枚)
トレーダー数ともリンクしており、市場のコンセンサスは円売りで一致しています
米中の動きを警戒しながらロングでついていこうと思います

EUR/USD

USDの買い戻しによる下落圧力や
欧州委員会による経済成長見通しの引き下げ (2020年 1.4%→1.2%へ) によりEURは下落しました
ポジション動向では、
CTAが新規売りを積んだ一方で、アセットマネージャは大きく新規買いに傾きました
値動きを見ると右肩下がりの下落トレンドですが、
このアセットマネージャの動きは心理的にもサポート要因に働きそうです
1.100のサイコロジカルラインも近いため突っ込み売りには要注意です


原油

今週の原油は、リスクオンの流れを受けて堅調に推移しました
マネーマネージャーのポジション動向では、
53.7~57.5のレンジでL+7,949枚/S-3.844枚となり買いに傾きました
今週のEIA原油在庫統計では在庫の増加が嫌気され価格は下落しました
・原油在庫
+7.92M(前:+1.51 予:5.70)
・ディスティレート在庫
-0.62M(前:-1.03 予:-0.95)
・ガソリン在庫
-2.82M(前:-3.03 予:-2.83)

GOLD

今週のGOLDはリスクオンの流れを受け下落する展開となりました
マネーマネージャーのポジション動向では、
1,480~1,516のレンジでL+1,539枚/S+4,155枚となり売りに傾きました
個人的に印象深かったのは、
1,480で一度反発したときに小口のSポジションが12,792枚減っている事です(売り手の利確)
つまり市場参加者の中では
1,480の価格帯が一つのサポートとして機能していたことがうかがえます
しかし、現在はそのサポートされる水準を割っているため
1,480がレジスタンスラインとして機能する可能性があります

ポジション動向
まとめ
来週も米中貿易戦争のヘッドラインニュースに振り回される相場となりそうです
基本的な戦略としては
- JPY売り継続
- 1,480を背にGOLDのショート
- 株価指数 買い
というリスクオン方向でついていこうと思います
来週も楽しんでいきましょう
END