とても奇妙な話②宇宙の始まりとリグ・ヴェーダ

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とても奇妙な話①では、私(意識)が主体的に脳を動かしているのではなく、脳が私を動かしていること、さらにブッダは瞑想することによって「私(意識)は存在しない」という仕組みに気付いたことを述べました。

では、なぜそのようなことが可能だったのでしょうか?

それを解き明かすために、謎に満ちた「宇宙」と、古代インドの聖典である「リグ・ヴェーダ」について見ていきます。

 


 

僕たちが住むこの宇宙とは一体どうゆうものなのか?どのように誕生したのか?

これは誰もが一度は考えたことのある問題です。

地球は太陽系と呼ばれる空間に属しており、太陽系の星が集まった集団を銀河と呼びます。銀河は円盤のような形をしており半径は5万光年。光の速さでも端まで辿り着くのに5万年かかります…そして宇宙には、1000億個もの銀河が観測されています。頭で理解できませんね。

 

 

この壮大な宇宙はビッグバンによって137億年前に誕生しました。

どのようにしてビッグバンは起こったのか?仕組みを見てみましょう。

まず、真空をイメージしてください。なにも無いただの空間。しかし、何もない真空というものは、実は存在しません。真空の中では原子よりも、さらに小さいミクロ素粒子がパッと生まれては消えると言う事を繰り返しています。つまり「無」でもあり「有」でもある状態

さらに宇宙は「この瞬間」という時間的な一点から始まったのではありません。僕たちは、過去→未来へ流れる時間の中にいますが、宇宙が誕生する前は、過去も未来も無い「虚数の時間」の中にいました。僕たちの脳では理解できませんが、どこが始まりかもわからない状態の中で、宇宙はパッと誕生したのです。

では、どうやってパッと誕生したのか?これは「トンネル効果」と呼ばれており、ミクロの物質は一時的にどこからかエネルギーを借りてくることができるのです。この不思議な現象でパッと生まれては消えると言う事を繰り返していた粒子がきちんと存在してしまった。この瞬間に「虚数の時間」は、僕たちが認識できる時間に変化したのです。

そしてビッグバンが発生し宇宙の温度は1000億度に達しました。これが宇宙の始まりになります。

 

 

さて、ここで「リグ・ヴェーダ」の登場です。

「リグ・ヴェーダ」は紀元前1200年頃につくられた、ヒンドゥー教の聖典の中で最古のものになります。そこに宇宙の誕生について書かれた文章があります。

 

そのとき何も無かった。有も無かった。宇宙の最初においては暗黒は暗黒に覆われていた。一切、宇宙は光明なき水波であった。空虚に覆われ発現しつつあったか唯一なるものは、熱の威力によって出生した。
最初に意欲はかの唯一なるものに現じた。これは思考の第一の種子であった。聖賢たちは熟慮して心に求め、有の連絡を無のうちに発見した。
彼ら(聖賢)の紐は横に張られた下方はあったのか、上方はあったのか。はらませるもの(男性的な力)があった。威力(女性的な力)があった。神々は宇宙の発展より後である。

 

これは驚くことに、3000年前に書かれた文章が、最新の物理学と一致しています。宇宙はトンネル効果によって、無も有も存在しない真空で誕生しました。最新の素粒子理論では、ミクロの物質を「粒」ではなく「紐」状だと考えています(超ひも理論) 神の誕生が宇宙の後だというのも興味深いです。聖賢というのは謎ですが、別次元に母宇宙のような存在があるのかもしれません。リグ・ヴェーダをつくった人は、3000年も前に現在の最新宇宙論を予見していたのです。

なぜこのようなことが可能だったのでしょうか?

それは、彼が宇宙の仕組みを知っていたからです。

では、どのように知ったのか?原子は原子のことを知っています。「知っている」という表現が当てはまらないのなら「原子は原子のことを自ら体現している」と言ってもいいでしょう。もし人間が1つの粒子ならば、他が人間の考えていることを理解することはできませんが、人間同士なら何を考えているか分かる様なイメージです。

リグ・ヴェーダの作者の脳も当然、無数の原子の組み合わせで出来ています。その無数の原子の組み合わせが、意識である彼に「世界の本質」を見せたのではないでしょうか。彼は恐らく瞑想し、ある境地に達し、この映像を見た。いわゆる原子が内包している真実を…

宇宙とはなにか?その答えは「脳」に隠されている。なんとも不思議ですね。

 

 

さらに話を進めます。宇宙について知れば知るほど、不思議な感覚に包まれる…なぜなら、この宇宙という存在が、人間にとって都合よく作られ過ぎているからです。太陽の存在、三次元の空間、炭素や水素といった原子の誕生、物理の法則…

まるで「この宇宙が人間を作るために存在する」と言えてしまうほどに。

もちろん科学者は人間本位な考えを否定します。
「人間が生れたから、都合よく感じるのは当たり前だ」「人間が存在しない宇宙も無数にある」

それでも、僕はこの宇宙が人間にとって都合よく作られていると感じます。ここには何か意味があるはずだと。

そもそも僕たちが信頼をよせる科学はどこまで正確なのでしょうか?

現在、宇宙の96%が正体不明の物質やエネルギーから構成されていると言われています。宇宙全体の物質エネルギーのうち、74%が暗黒エネルギー、22%が暗黒物質です。つまり、人類が知っている物質は4%に過ぎないのです。正体不明なので分からないのですが(観測できない)、質量があるのに、他の物質を通り過ぎてしまう、幽霊のような粒子もあるみたいです。現在の物理法則を根本から否定する存在ですね…

そもそも「相対性理論」によると、僕たちが平等だと思っている時間ですら、重力の影響で伸びたり縮んだり歪んだりするのです。アインシュタインさん…すごいです。

 

 

さて、以上を踏まえて、この世界の仕組みを考えてみます。

 

ここで思い出して欲しいのは「人間の意識は、脳に働きかけることができない」という点。私たちは脳の決定をなぞっているだで、私(意識)→脳 へ働きかけることはできないのです。

つまり、この世に存在する物質の内、私という意識のみが、この世に存在する物質に影響を与えることができない。

 

これはなぜなのでしょうか?

 

それは意識が僕たちの住む三次元の世界と異なる領域に位置するからだと考えられます。

ブレーン宇宙論によると、僕たちの宇宙は十次元空間の中を漂う、薄い膜のようなものだと推測されおり、一次元は「線」、二次元は「平面」、三次元は僕たちの世界、四次元は「時間」だと言われています。つまり、何にも影響を与える事ができない、私(意識)が属している領域は別次元にはみ出していても、おかしくありませんよね。

 

 

原子の結合(化学反応)による発展は、意識を通して「別次元」と接続する可能性を有していたと考えましょう。生命や社会の発展も、元を辿れば原子の化学反応です。そして私(意識)を形成する脳も原子の集合体。ということは「原子たちは元々、意識を作り出す能力が備わっていた」と考えることができるのです。

最新科学では、暗黒物質も異次元間を運動している可能性があるとされています。僕たちの脳では理解しがたいですが、こう考えると「輪廻」や「幽霊」の存在も否定できません。そもそも存在する次元が違うのです…

 

原子が意識を作った。強いて言うなら作りたかった。そして私(意識)を通して異次元に接続しようとしている…こう考えると宇宙が人間にとって都合よく出来ている説明にもなります。原子がそうしたいから、と。

 

では「原子たちが創り出した意識(私)」が向かう別次元とはどこか? 

 

それは残念ながら誰にも分かりません。自分という存在が死に、原子結合が崩壊し、意識が異次元へ行ったときに知ることができるのかもしれません。そして原子が私(意識)を作ったからには、私(意識)は、無駄な存在ではなく、何か意味がある存在だと思うのです。

 

次章では、物理の側面から人間の運命について見てみましょう。

とても奇妙な話③へ続く…

とても奇妙な話③量子力学と人間の運命