今回 香港のデモについて簡単にまとめてみました。
はじめに
香港のデモ活動の規模がすごいですね。
デモ参加者は200万人と言われており(総人口740万人)、逃亡犯条例案が棄却されたにも関わらず、収まる様子がみられません。
最近では、デモ隊が香港国際空港を占拠したりなどして、警官との衝突も起きています。
歴史
・香港島がアヘン戦争(1840年)後にイギリスの統治下に
統治は約150年継続し、香港独自の統治が進む
・1997年に一国二制度のもと、中国へ香港変換
50年間は香港の高い自治性を保証することを約束
・2019-6-16 逃亡犯改正案をきっかけに反対運動(200万人参加)
香港で活動する、中国政府に批判的な人物が中国本土へ引き渡される事を懸念
・逃亡犯改正案は棚上げされたが、デモは収束せず
対立の構造
中国共産党による強権的支配 に対して香港の住民が対抗しています。
右派 中国共産党 香港政府 香港警察
左派 香港住民 イギリス アメリカ
アメリカ イギリスの狙い↓
香港を通して中国を民主化させたい
中国の狙い↓
独裁を強め、民主化を防ぎたい
収束しないデモ活動
逃亡犯条例の改正案がトリガーとなり、
言論の自由が奪われる、中国の統一下に陥ってしまう、
といった人々の不安に火がつくと、瞬時に燃広がり誰にも止める事が出来なくなっています。
デモ参加者は、
- 香港政府トップの辞任
- 催眠ガスを使用し鎮圧した警察への責任追及
- 選挙制度の変更
などを求めています。
天安門事件の再来?
中国側は事態がさらに悪化し、
「動乱」になれば、座視せず鎮圧すると言明しています。
香港に隣接する中国・深センには武装警備隊が待機しており、
1989年の天安門事件の再来の可能性を示唆しています。
天安門事件について(NHKクローズアップ現代)ここに分かりやすくまとめられています。
武力による鎮圧だけは避けてほしいですね、
さいごに…
このままデモ活動が収まらず拡大していくと
中国本土に飛び火し、共産党による強権政治が崩壊する可能性があります。
それを懸念し、
中国側がどのような手を使って鎮圧を測るのかが注目されています。
鎮圧することなく、本土までにも拡大化するなら、
民主化運動の炎は燃え広がり、中国統制は大きい転機を迎えるのではないでしょうか?
歴史を振り返ってみても、民主化(自由主義)の流れを止めることはできないのかもしれません。
多数の目に見えない大きな力がひしめき合っているこの問題に、世界が注目しています。