今回は銅についての記事です
自分は年末へ向け銅に買い圧力が働くと思っています
銅の特徴
産業用金属として使われる銅は 、
景気の先行き指数とされており、
景気を見る上でDoctor Copperと呼ばれているぐらい重視されています
特に中国景気と強い相関性があり
世界消費の5割を中国が占めています
世界 銅 消費量

世界 銅地金 生産量

※銅鉱石ではなく地金
銅の価格推移($)

中国の経済政策
中国は景気下支え策として、インフラ投資の拡大を進める方針です
その中で電線投資に銅が多く使われます
この電線投資は年末に向け加速する傾向があり、丁度これから需要の増加が見込まれます
中国電線向け投資レンジ

それを踏まえ
在庫の推移 & 投機筋の動向を見ていきます
在庫推移
LME在庫推移(5年間)

2018年中頃から全体的に積み上がりが目立っており
米中貿易摩擦の影響も受け需要が減少している事が分かります
直近の推移では8月から減少が始まっています

投機筋ポジション
投機筋ポジション動向(COTレポート)
投機筋のポジション動向は売りに偏っています
(約8,000億円の売玉)
この売りは将来的に買い戻し圧力として作用します
(投機筋は現物を保有していない為)
年末に向けポジション整理が意識されるのは
- 11/15 -ファンド45日ルール( 一般的に)
- 12/20 -クリスマス休暇
この辺りです
まとめ
- 年末に向け需要の増加が見込める
- 在庫は減少し始めている
- 年末を意識したポジション調整
- 金融緩和の流れ(メタルへ資金流入)
このような要素から
自分は買い戻し圧力が働きやすいのではないか?と思っています
これはあくまで一時的なもので
長期で見ると中国景気減速をはじめ、価格が下がると見ている参加者が多いように感じます
END